口腔外科

親知らずの抜歯

「親知らず」とは下あごと上あごの第三大臼歯（手前から8番目の歯）のことで一般的には18歳ごろから生え始めます。「親知らず」の多くはスペースがないところに生えてこようとするため、多くの場合痛みや腫れといった症状を引き起こします。また普段は痛くないものの疲れている時や体調が悪い時に症状が出てくるといったこともあります。親知らずはたとえ痛みが無くても周囲の歯に圧力をかけてしまうため、細菌感染による炎症を悪化させます。また放置しておくと歯並びに影響を与えたり、炎症が悪化して重篤な病気を発症したりすることもあります。たとえ痛みが無くても「違和感がある」「体調が悪い時や疲れた時に少し痛む」といった場合には早めに受診されることをお勧めします。

横を向いていたり、歯ぐきに埋まっている親知らずが痛くなったり、「大きな病院の口腔外科で抜いてもらってください」と、言われた患者様は多いと思います。
でも、そのような病院では遠く時間もかかり、抜歯も数週間先になることが多いです。
しかも、糸を抜くときはすぐ終わるのにとても時間がかかることがあります。

多くの親知らずの抜歯も当クリニックで行います

糸を抜いたり、薬を足したり、抜歯後のフォローも早くできて、患者様は楽です。
もちろん当院で抜くのが無理な親知らずも多くあり、その時は紹介状をお渡しします。
ほとんどの親知らずは害を及ぼす物で、ない方がよい歯です。
顎が小さくなってきている若い人にはその傾向はますます高くなっています。
退化というか進化というか、もともと親知らずがない若い人もまれではなくなってきました。
親知らずが、なぜ「ない方がよい」かというと、まずそのはえ方が少し頭を出している場合、そこからバイ菌が入り、患者様の抵抗力が落ちている時に痛みを起こすことが多いからです。

また、写真のように斜めに生えていて前の歯にひっかかっている場合、前の歯に虫歯ができることが多いことがあります。
この部分にできた虫歯はほとんど治療が不可能で、神経を取るか、抜かなければならないケースが多いからです。

必要な歯がいらない歯のためにダメージを受けるのは、ばかげていると思いませんか。

特に若い女性の場合は、変な位置にある親知らずは必ず抜いておいた方が良いです。

一度でも痛んだことがある親知らずなら、なおさらです。
なぜならば、すべての人ではありませんが、女性には「妊娠」ということがあります。
その時に外科手術をうけられるでしょうか？
また大量に麻酔をうたれ、薬を大量に飲むことができるでしょうか？
親知らずの抜歯の場合は、顔が腫れるなど嫌なことがたくさんあります。
でも、10日から2～3週間の間のことです。
子供のためなら耐えられるでしょう。

歯周病に対する外科処置

フラップ手術：歯茎をめくって歯石を取る手術のことです。
歯冠延長手術（クラウンレングスニング）：歯茎をめくって骨の形を整え、歯茎のラインを整える手術
結合組織移植術：上顎の歯周組織を採取して、病気をおこしやすい他の部位に移植し丈夫にする手術。
GBR：歯茎をめくって、歯周病などで骨が失われたところに自分の骨や骨に代わる材料を移植し、骨のボリュームを増やす手術。
エムドゲイン：歯周病などで歯茎や骨が失われた場所に骨を再生する能力のあるたんぱく質を作用させ、歯周組織の改善を図る手術。

根っこの病気に対する外科処置

歯根端切除手術：通常の根っこの治療で治らない歯の根の先を切り取る手術
歯牙再植手術：通常の根っこの治療で治らない歯に、一度歯を抜いて歯の根の先を切り取ってまた植えなおす手術。

失われた歯を取り戻すための手術

インプラント治療：歯が失われた部位の顎の骨に人工の根っこを植込み、そこに歯を取り付けて歯を取り戻す手術。（インプラントの項目参照）
歯の移植：むし歯などで歯を抜いたところに使っていない自分の歯（親知らずなど）を利用し、それを生着させ歯を取り戻す治療を歯の移植（自家歯牙移植）と呼びます。もともと自分の歯ですので治療による副作用の心配はありません。十分な診査の上、この治療法が適応できる状態であれば70パーセント以上の成功率を上げています。